自分が作家だった時のことが思い出せない。
なにをそんなにたくさん書くことがあったんだろう?
なぜ、そんなに自分の思ったことを人に伝えたかったのだろう?

でも最近、ほんの少しだけ、ブログくらいなら書いてみようかな、と思ってる。
というのも昨日、夜通し仕事で広告関係のコピーを書いてたら、
それが子ども向けだったこともあり、楽しかったから。
子どもになら、なにか伝えたいことは、ある。

それにしても広告のコピーライティングは金になるね。同じだけの時間書いたら、出版物の5~10倍くらいのお金になるんだよ。(それでも生活してくのに普通のギャラだけど)
「でも広告はあとに残らないでしょ」と人は言うけれど、
本だって、あんまり残らないよ。
『ワンダラン!』だって『クミコハウス』だって絶版になっちゃったしさ。

ま、いいや。

ところでこのあいだ「ムカついたこと」。
それはウチの奥さんの「つわり中の態度」。
そりゃもう、スゴイんだって。

つわり中は、とにかく「車酔いの時にとめどなく唾が出てくるみたい」にキモチが悪いんだそうで、それで機嫌がわるくなる。
「そいつはかわいそうだ。いたわってやらなきゃな」とは、そりゃ思いますよ。
一週間や、二週間は、ニコニコと機嫌をとりますよ。
でも、ウチのヨメのつわりは、異常だ。
明るくほがらかで、笑顔のまぶしい、いつもの性格とはガラリと豹変して、「デビル」となる。
そしてデビルが彼女の身体をのっとって、何日も何日も、
時には3日4日ぶっ続けで不機嫌のまま、世を呪い、人を心の中でののしり、自分以外のすべてのことがらに毒づく。人に軽べつと嫌悪の顔を向け、それを言葉にする。
(末期ガン患者とか、そうだった)

とにかく箸がころんでも「きにくわない」らしくて、朝から晩まで不機嫌をバラまいて、
そんでいて気分がよくなると、そんなこと記憶から抹殺したみたいにケロリと忘れてしまうんだ。
僕は断言する。
「つわりの精神状態」
それは、精神異常の一種だね。

デビルくんが出現するともう、家の中は緊張状態。
母は腫れ物をさわるように接し、息子は泣き、
僕はアタマがおかしくなる。
イライラが伝染し、ムカつきの自己表現が解禁なら「こっちもそうしたろうかい」となり、
怒りと、反発と、不可解な行動への不安と、猜疑と、「愛がさめるなら、いっそ顔をあわせないほうが」などという気持ちと、そんなこんながごちゃまぜになり、
まあ、いちばん適切なたとえで言えば、
「家の中にテポドンを撃ち込まれた」ようなカンジ!?

でも、ま、つわりだから。
もう少しつきあうよ。
でもお手やわらかにね♥