昨日ゾンビ映画と、そのきっかけになった映画「GANTZ」の話をしたけど、
もうひとつ、どーしても書いておきたいことがある。
映画「GANTZ」を見ていて思ったんだけど、(見てない人、ごめんなさい)
こっちは弾数無制限の銃(飛び道具)を持っていて、
相手は持ってなくて、
しかも相手は図体がデカくて、動きがノロマなのに、
どーしてみんなで銃を打ちまくらないんだよ!
なんで銃もかまえず、ボーッと突っ立って見てんだよ。
乱射だよ、乱射。
それがフツーだろ。初心者なら、最初は固まっちゃうかもしれないけど、
命の危機を感じ取ったなら、そのあとはむしろむやみに乱射すんのがフツーだろ。
あー、見ていてイライラする。
俺、サバゲーやるんだよね。
だからかもしれないけど、
「相手も自分も、お互いの位置がわかってる時」に、
相手の姿が見えたら、その瞬間に、もう、連射。
(自分の位置が悟られてない時は、よく狙って一撃必勝)
1発でも多く打ち込んだほうが、勝つの。それは統計的に立証されてるの。
だから「サブマシンガン」というものが存在していて、
その速射速度をできるだけ早くするために改良進化されているの。
あとね、
戦争映画とかアクション映画とかでよく見るんだけど、
遮蔽物のないところで立ち上がったまま銃打つの、
ありえねー。
つまり、
これ↑は、アリだけど…
こういうの↑
絶対ありえねー。
一発で狙撃されんじゃん。
50mしか弾の飛ばないサバゲーでも、窓から20cm顔出したらすぐに撃たれるよ。
ブラットピット主演の映画『フューリー』を見たけど、
数百人のドイツ兵に囲まれた1両の戦車のハッチから
上半身乗り出して銃を打つ主人公、
ありえねー。
急に映画が学芸会レベルになっちゃって、一気に観る気が失せた。
(スピルバーグの『プライベート・ライアン』なんかは、その点しっかりしてるね)
あとね、
日本映画にありがちだけど、
敵が大挙してすぐ目の前まで押し寄せてて絶体絶命のピンチの時に
主人公の友とか負傷して
「死ぬな」
「お、お前と戦えて幸せだった」
「必ず助けてやる、死ぬなー、目を開けろー、死ぬなー」
「俺が死んだら、これを…」
みたいな会話を延々と2分も3分も続けてるの、
ありえねー。
(3秒できりあげろ)
古くは「エースを狙え」とか、
新しめのものでは「テニスの王子さま 実写版」とか(香港のヤツはもっとひどい)
両者ともベースラインより内側の、コートのドまん中で打ち合うシーンとか
(この位置ね ↓ )
ありえねー。
コートのドまん中で打つのは、相手のミスボールを決めに行くときのみだから。
2人がここで打ち合うこと、絶対にありえないから。
物語だから「ありえないスーパーショット」を打つのはアリだけど、「ありえないポジションどり」はナシだから。
そもそも「テニスの王子さま 実写版」の、出演者のフォームも打ち方もぜんぶ
ありえねー。
(もっと練習させてから出演させろ)
これも日本のドラマで多いんだけど、
登場人物が楽器を弾くシーンのヘタくそさ、
ありえねー。
音なんか別撮りなんだから、ピアノ鍵盤を「なでる」んじゃなくて「叩け」!
(「マチネの終わりに」の福山雅治さんはギター練習してたね)
これも日本の映画に多いんだけど、
刀で斬り合うシーンの、間合いの緊張感のなさ、
無駄な動き、リアリティのなさ、倒れる時に怪我しないよう画面の外にハケるさま、
ありえねー。
まだ「ラストサムライ」のトム・クルーズのほうがリアリティがあったくらい。
こういうの、昔のチャンバラ映画のなごりなんだろうな。既成概念のままというか。
いっそ「殺陣師」廃止したら? このままを続けるなら、もう、いらん。
(ちなみに、黒澤明の羅生門とかの斬り合いはリアリティがあるね。必死感?)
こういう「ありえないもの」
なくしていきましょうぜ、日本映画。
装弾数33発の拳銃を、マガジンチェンジなしで数百発もフルオートで打ち続けてるような(GANTS2のことね)
そんな 学芸会なみの低レベルな茶番 を堂々と放映してるの、世界中で日本くらいですぜ。
恥ずかしいよ。
みんなも怒ろうよ。
これって、つまり、視聴者をバカにしているわけですよね。
「テキトーにピアノ弾くマネだけしてればいいからさ、視聴者にはわからないから…」
みたいなことでしょ?
テニスの「テ」の字も知らない監督さんに、テニス映画を撮らせないでほしい。
バカにされてるとイライラする。
みなさん、こういう「ありえねー、視聴者をバカにすんな」ってこと、ありませんか?