ああ、

贔屓の選手とかチームとかを本気で応援するのって、

もしかしたら「ギャンブル」に似ているのかもしれない。

あまりやったことないけど、競馬に似てるのかもしれない。

 

日本の場合、

もちろん贔屓の選手が勝ってもお金がもらえるわけじゃないけど

真夜中まで起きて、LIVEで、疲れるまで5時間も応援する、その消費するエネルギーと時間、

それ以上のものを何割かの確率で「勝利」の瞬間、キャッシュバックされる。

そして、それを求めて応援していることに自分は気がついた。

 

キャッシュバックされる配当は、歓びの脳内麻薬だ。

 

日本人を応援しがちなのは、「配当量」が高いからですね。

同じ民族の人を応援したほうが、明らかに勝利の時に分泌される脳内麻薬の量が多い。

 

今回の渋野日向子さんの応援をしたのは、

歓喜を呼ぶ勝利の確率が50%以上で、全英オープン優勝の時の脳内麻薬の量と質をよく覚えていたからだ。

(でも結局は渋野日向子さんのファンだから♪)

 

   *

 

スカーレット・ヨハンソンとユアン・マクレガーが主演の

「アイランド」という映画をNETFLIXで観た。

 

ネタバレになるので内容は書かないけど、かなり面白い。

とにかく、「ストーリーの核となるアイデア」が秀逸なのだけれども、

話が進んでいくうちに、

「あれ? このストーリーのアイデア、知ってるぞ????」

と思った。

 

なので、制作と発表の年度を調べてみた。

「アイランド」の公開日、2005年7月23日。

ジャンプコミック「約束のネバーランド」の連載開始、2016年8月1日。

 

なるほど、設定を変えて細部を複雑化させていけば、パクリにはならないということか。

最近、すごく多いなぁ。

…というか、歴史が積み重なるうちに、もう、新しいアイデアって出てこなくなるからしかたないのかもしれない。

 

半世紀以上生きていると、「アイデアの拝借」に関しては、日本はかなり寛容になった気がする。

…というより、

アイデアの借用に目くじら立てるより、

「面白い設定の世界をもっとバリエーション豊富に楽しみたい」という感情のほうが優先されているのだろう。

そんなこと言ってたら異世界転生モノとかゾンビとか、アイデアの根幹は同じなんだしね。

 

あとね、

ハリウッド映画がそもそも「アイデアの拝借の方法」が上手くなってるので、

みんなそれを真似してるような気がする。

つまり訴訟大国のアメリカで「ここまで設定を変えればパクリにならない」という訴訟ラインが確立されてるわけね。

 

たとえば「ライオンキング」と、手塚治虫の「ジャングル大帝」

「ハンガー・ゲーム」と、「バトルロワイアル」

映画「イェスタデイ」と、かわぐちかいじ画・藤井哲夫原作の「僕はビートルズ」

 

製作者の誰もが知らなかったわけがない。

(映画「イェスタデイ」は偶然発想がカブった可能性はあるね。でも知ってて「タイムスリップ」→「パラレルワールド」に設定を変更したという可能性もあるね。神のみそ汁だ)

 

トムクルーズが主演した映画「All You Need is Kill」は、原作と内容とか細部とかが、かなり変わってたけど、

原作も題名も桜坂洋さんのままになってて、

これなんかは、ギリアウトなレベルなんだろう。

タイトルも英語圏では秀逸だし、

著作権料を莫大に払ったとしても、それ以上に大事な設定を残したままのほうが収益に有利と踏んだのだろう。

でも別の国だったら、そのまま別の題名でシレっと無断拝借させられちゃっててもおかしくない。

 

 

 

 

 

 

 

 

   *

 

ちなみに昨日のNETFLIXで第2位の視聴率だった、山﨑賢人さん主演の「今際の国のアリス」は

ちょっと複雑だ。

 

無人の渋谷の街で、スマホから指示される残虐なゲームに理不尽に参加されさせられて生死をかける

…というアイデアはチャンピオンコミックスの「ダーウィンズゲーム」に似てるけど、

「今際の国のアリス」のオリジナルであるコミックスは、週間少年サンデーSで2010年12月号から連載開始。

「ダーウィンズゲーム」のほうは2013年1月号から別冊少年チャンピオンで連載なので、

「今際の国のアリス」のほうが早い。

 

それに、「残虐なゲームに理不尽に参加されさせられる」というストーリーは、わりとよく使われる手法なので、

その舞台が無人の渋谷で、手段がスマホというのも、まあ現代を舞台にするなら「偶然カブッてるよ」の範囲なのかも。

 

ただ、第1のゲーム(3の「げぇむ」)のアイデアは、

1997年製作のカナダ映画「キューブ」の完全にパクリだった。

(知らないとは言わせねえぜ)

 

…と思って、調べてみたら、

NETFLIXのほうの実写ドラマと、麻生羽呂さん原作のコミックでは、いろいろと違うことがわかった。

第1のゲームの場所も渋谷じゃないし、

ゲームの内容も「キューブ」の丸パクリじゃなかった。神社のおみくじだそうだ。

 

なるほど、ドラマの製作陣がパクラーだったのか。

ぜひ原作のほうをきちんと読んでみねば。

 

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